子育てママ応援企業

宮川葉子さん、井上亜里沙さん(あさひ製菓株式会社)

あさひ製菓株式会社

「美味しい」という言葉、喜んでくださる表情が、私のモチベーション。これからもお客さまの期待にお応えできるようなケーキを作っていきたいです。

  • 事業所名 / あさひ製菓株式会社
  • 業  種 / 製造・販売業
  • 雇用形態 / 正社員

あさひ製菓株式会社 山口オフィス所長/統括本部 次長の宮川葉子さん(左)と、果子乃季下松店の井上亜里沙さん(右)にお話を伺いました。

 

なぜこちらで働こうと思われたのですか?

【宮川さん】私は新卒で入社して13年になります。小さい頃からお菓子屋さんに憧れがあったので、就職活動ではお菓子の会社を調べていたのですが、その中でも、あさひ製菓は特に魅力的に感じました。本社に大人数でケーキ作り教室ができる部屋があったり、工場見学ができたりと、お菓子をただ作って売るだけではなく、お菓子を通じて楽しさや幸せを提供する様々な取り組みをしているところに惹かれました。また、当時からインターネットを通じた販売にも力を入れていて、インターネットショップとしても人気が高かった点にも、これから多様な挑戦ができる環境なのではないかという可能性を感じました。

【井上さん】私の場合は、高校に求人募集があり、先生から勧められたのがきっかけです。入社当初は販売職でしたが、店舗で製造の仕事に触れる中でお菓子作りに興味が湧き、1年目ですぐに、製造職への異動希望を出しました。ちょうど製造職の欠員があったことに加えて、一年間の販売経験を製造に生かすことができるという熱意も評価してもらい、異動希望を叶えてもらうことができたときは、本当にうれしかったです。本社で研修してから製造現場に入り、16年目になります。

 

 

現在はどのようなお仕事を担当していますか?

【宮川さん】山口オフィスで「アレルギー対応スイーツ専門店(non)」の運営を担当しています。これは「ノン」と読むのですが、顔文字で笑顔も表現しています。私たちは日ごろ、お菓子で笑顔を届けたいという思いで取り組んでいますが、アレルギーがあることで皆が食べているようなお菓子を食べられず、お菓子を見て悲しい気持ちになる方も実はいらっしゃいます。でも私たちは、そんな方にもお菓子で笑顔を届けたい。ご本人も周りの方も、みんなが一緒においしく食べられてみんなが笑顔になれるお菓子をという思いで2020年1月に立ち上げた、インターネット限定の新しいブランドです。私は、ウェブサイトの制作やSNSでの情報発信、イベントの計画や運営等を行なっており、アレルギーにお悩みの全国の方にお菓子で笑顔を届けられるようにと、日々試行錯誤をしています。

 

【井上さん】私は果子乃季下松店に勤務しています。店内の厨房施設で、下松店限定のケーキを15種類ほど作っているほか、誕生日ケーキなどご注文いただいたケーキもお作りしています。

下松店の製造スタッフは私ともう一人の二人体制で、どのようなケーキを作るかも二人で考えて本社へ提案し、決めていきます。お客様とのお話やお聞きした感想などからヒントを得るものもあり、地元のお客様と密着で、喜んでいただけるケーキを作ってご提供できるのはとてもうれしいことだと感じています。

 

やりがいを感じるのはどのような時ですか?

【井上さん】自分がつくったケーキを「美味しい」と言っていただけたり、ご注文いただいた誕生日ケーキを喜んでいただけたりするときは、やはりうれしいです。店舗ではお客さまの反応がダイレクトに分かるので、それが自分のモチベーションになっています。これからもお客さまの期待に応えられるようなケーキを作っていきたいと思います。

 

【宮川さん】私はウェブベージが出来た時や、デザインで工夫したことが売上に貢献した時などに、特にやりがいを感じます。お客様と直に接する機会が少ない分、ウェブやインスタグラムで良い反応があったときはうれしいです。インスタグラムなどのSNSはまだ始めたばかりなので、勉強しながら業務を進めています。

 

勤務時間など働き方について教えてください。

【井上さん】お店の営業時間は10時から19時ですが、製造の私は8時から17時の勤務です。

ただ、現在は新型コロナウィルス感染拡大防止のための時短営業中で18時に閉店するので、私も16時までの7時間勤務となっています。残業はほとんどないので、自分のペースで働けています。

勤務体系シフト制で、休日は月に9日あります。シフト制は子どもの参観日など予定に合わせて休みを取ることができるので、子育て中の私にはむしろありがたいです。

【宮川さん】私は現在小さな子どもがいて、短時間勤務中です。基本的には9時から16時までの6時間勤務で、保育園に子どもを迎えに行くのにちょうどいい時間ですので、助かっています。

 

 

育児をしながら働いてみて、職場のサポート環境はいかがですか?

【井上さん】自分の出産前にも、育児休暇制度を利用して復帰した例を身近に見ていましたので、私も初めから出産後も仕事に戻ってこようというイメージを持てており、不安は感じていませんでした。二度の産休・育休を取得しましたが、二度とも年度途中では保育園に入れなかったので、新年度が始まる4月入園のタイミングまで育児休暇を延長してもらえたことは、とても助かりました。

【宮川さん】私は現在、時短勤務制度を利用しています。フルタイム勤務だった頃と比べると時間に余裕がなく、目の前のやらなければいけないことを精一杯こなしている状態ですが、限られた時間を有効に活用しようと業務に集中する分、充実しているようにも感じていますし、子どもとの時間も確保できます。時短勤務制度は4年前に積極的に活用されるようになった制度で、これまで子育ての先輩たちががんばってきたおかげでこういった仕組みも活用できるようになることは、とてもありがたいと感じています。また、一緒に仕事をしている職場の人の中にも育児経験者が多いので、子どもの発熱など急な対応が必要な場面でも理解が得やすく、子育てのアドバイスなどもいただけて、心強く感じています。

 

 

家庭で工夫していることや、逆に大変だと感じていることはありますか?

【宮川さん】今はとにかく、朝出勤するまでがバタバタして大変です。毎朝、思いもよらないびっくりするような出来事が発生し、決まった時間までに朝の支度を済ませることが難しいのですが、子どもの気持ちをうまく乗せてこちらの思うように動いてくれるようにと声掛けを工夫するなど、日々必死です。

【井上さん】お店が週末も営業しているため、土曜日も仕事で子どもを学童保育に預けることが多くて申し訳ない気持ちになることもあります。でも、子ども達はちゃんと元気に育ってくれていますし、そんな子どもたちの笑顔が私のエネルギーです。日曜日はなるべく休みをとって、いっぱい遊びに連れて行くなど、一緒に笑って過ごす時間を大切にしています。これからも、家族の笑顔も、お客様の笑顔もたくさん見られるよう、そしてもちろん私自身も笑顔でいられるよう、この仕事を続けていきたいと思っています!

 

 

取材を終えて

お菓子の魅力を伝える楽しいアイデアがどんどん湧いている宮川さん。オリジナルケーキでお客さんの要望をかなえるためにケーキの研究をする井上さん。お話を通して、お二人のお菓子好きがとてもよく伝わりました。お二人とも、育児休暇を経て職場復帰されていて、育児をしながらの忙しい毎日だと思いますが、新しい知識やトレンドを勉強しながら、熱意をもってお仕事に向き合っている姿が素敵でした。