女性応援企業

有限会社 とーか

地域に開かれた複合型介護施設として、利用者様とそのご家族に安心して利用いただける心の通ったサービスを提供しています
有限会社 とーか
女性応援ポイント
・くるみん認定事業所
  • 業  種 / 介護・福祉
  • 所在地  / 周南市政所4丁目11-13
  • 従業員数 / 50人(うち女性43人) ※2019年2月現在
  • ホームページ / http://www.to-ka.co.jp/

有限会社とーか 代表取締役 藤井修二さんにお話を伺いました。

どんなお仕事をされている会社ですか

 新南陽駅近くの住宅街の中で、2003年から複合型介護施設「背戸小路とーか」を運営しています。
 グループホームを最初に立ち上げた後、サービス付き高齢者向け住宅、小規模多機能型居宅介護を始め、2018年4月にはデイサービスと有料老人ホームをオープンしました。
 私たちの施設の周りには、ショッピングセンターや金融機関などがあり、便利なところではありますが、それでも住んでいる方の高齢化がどんどん進んでいます。私たちは、この地域や周南市内の方が、この後もずっとこの地域で安心して暮らしていくためのお手伝いをしていきたいと考えています。

 

どのような方が働いていらっしゃいますか

 私たちの仕事は、人を相手にする責任ある仕事で、時には命にも関わることもあります。

 基本的には資格を持った方に働いていただいています。看護師、介護福祉士、ケアマネージャーなど介護にかかわる資格のほか、食に関わる栄養士や調理師もいます。一人で複数の資格を持っている方も多くいます。

 比較的容易に取得できる介護関連の資格として、以前はヘルパー2級がありましたが、これはもともと訪問介護を前提として作られたものでした。ところが施設での介護ニーズの増加や、介護に関する職のキャリアパスの明確化などのニーズに対応するために制度が変わり、今では介護に関する職の最初の入り口としては「介護職員初任者研修」というものになっています。
私たちの施設では、この研修を受けた方であれば採用していますし、その上の資格取得にチャレンジしてもらえるためのバックアップもしています。通信教育も併用でき、子育て中の女性にも受けやすい研修だと思いますので、ぜひ、これまで未経験であっても、多くの方にチャレンジしていただけたらと考えています。

 

人材確保の工夫について教えてください

 ここで暮らしている利用者の方たちがいらっしゃる以上、24時間365日、一瞬たりとも休みはありません。常に一定数のスタッフが勤務していなければいけませんので、働く人の確保は死活問題です。
 そのため、施設内に専属の保育スタッフを置いて託児所を設け、子育て中の女性でも安心して働ける環境を整えています。0歳のうちからお母さんと一緒に来て、施設の中で過ごせますし、小学生になっても、土日や放課後にお母さんと一緒に来て遊んで待っている子もいてにぎやかです。
 もちろん、子どもたちが家でお父さんや家族と過ごす時間も大事にしてほしいと思いますので、できるだけ土日はお休みしてもらうようにしたいと思っています。ですが、全体のスタッフの勤務調整もあって現時点では土日を完全に休んでもらうことが難しいため、安心して出られる環境を整えたうえで、月に何度かは土日の出勤もお願いしている状況です。

 施設の中に子どもがいるというのは、利用者の方にとってもいいことのようです。私たち大人のスタッフのどんな声かけも、子どもの存在にはかないません。利用者の方が子どもを見た瞬間のあの笑顔!ひ孫みたいなものですからね。

 今は多世代で住んでいる人は少なくなりましたので、子どもにとっては、高齢の方とのお付き合いの仕方を学ぶ機会にもなっています。高齢の方にぶつかっては危ないので走ってはいけません、とか、自分にできることをしてあげよう、とか、小さくても「とーか」での過ごし方をきちんと理解しています。何より小さい頃から過ごした環境、一緒に遊んでくださった利用者の方との交流を喜んでくれていて、子どもたち自身が土日に来るのを楽しみにしてくれているのは、私たちにとってもうれしいことです。

次世代育成支援対策推進法認定マーク「くるみん」を取得した経緯を教えてください

 小規模多機能型居宅介護事業を始めるときにアドバイスをいただいたことがきっかけで、取得しようと決めました。クリアすべき要件が多く正直大変でしたが、私たちの努力で何とかできるものは、一つ一つ時間をかけて調整しました。
 ただ、中でも男性の育児休暇取得要件については困りました。当時いた40人ほどのスタッフのうち、9割近くは女性でした。数少ない男性職員の中で、しかもお子さんが生まれるタイミングは、そうあるものではありません。数年待って、折よく奥さんが出産されることになった男性職員に育児休暇取得を促しました。その職員やご家族にはお子さんと触れ合うきっかけを職場から勧められたということで、喜んでもらえたと思います。
 取得を考え始めてから実際の取得まで5年かかりました。

介護のお仕事の魅力を教えてください

 人を相手にする仕事で、私たちがしたことに対してストレートに喜んでいただけることが魅力です。今、入居されている方の最高齢は105歳の方ですが、とてもお元気ですし、利用されている方はみな、何かすればすぐに「ありがとう」と言ってくださいます。私たちやもっと若い世代の人は、こんなにたくさんの「ありがとう」を言えているだろうか、と考えると、ご高齢世代の方のすごさを感じます。
 介護の仕事は大変、とよく言われますが、どんな仕事にも大変なことは必ずあります。
 私たちの仕事はその大変さ以上にうれしいこともやりがいもある、素晴らしい仕事です。一日一回は笑顔になろう、をモットーにみんなでがんばっています。このやりがいと楽しさを、ぜひ多くの方と一緒に共有し、利用者の方に心のこもったサービスをご提供できる事業所でありたいと考えています。

取材を終えて

 住宅街の狭い路地を抜け、本当にこんなところに?と不安になりながら進んでいくと、すっと開けて施設に到着しました。地域に開放された施設もあり、地域の方も参加できるイベントも開催されているとのこと。地域に溶け込み、地域の方が安心して暮らし続けることができるよりどころになっているのだと感じました。
 気になっていた「とーか」という社名が、社長の奥様のお名前に由来するものと聞いて、またほっこり。スタッフの皆さんの笑顔が本当に素敵だったのが何より印象的で、心温まる取材となりました。